テスラウォールコネクター設置のご依頼をいただきました。
お客さんは、モデル3スタンダードレンジ(RWD)をご購入予定です。
工事の見積の前に、お客様である程度決めておいた方がスムーズに話が進むので
書き出してみました。
①充電設備の位置を決める!
ウォールコネクターのおおよその設置位置を考えておきましょう。取り付け高さは、ケーブルの取り回しがしやすい地上から1.15mまでが目安です。

②ブレーカーの容量を決める!
下表は充電1時間あたりの航続距離の目安です。
一般的な家庭用充電コンセントは、1時間で20km走行できます。
この場合、分電盤に付ける充電コンセント用のブレーカーは、「20A」です。(下表ー青線)
テスラウォールコネクターは、モデル3(モデルY)スタンダードレンジでは、ブレーカーを「40A」にすれば最大1時間で40km走行できます。(下表ー赤線)
ウォールコネクターは、住宅の電気の使用環境にあわせて、出力を調整できるのが特徴のひとつです。ブレーカー「30A」なら30km、「20A」なら20km走行できます。
③ブレーカーを分電盤のどこに取付けするか!
今回のお客様の分電盤は、河村電器産業の「Ezライン」という商品です。
この分電盤のブレーカーは、スリムなブレイドブレーカーという商品です。
充電コンセント回路には、漏電ブレーカーで200V、感度電流15mA】を使います。
「20A」と「30A」の商品はありますが、「40A」はありません。
よって、このお客様の分電盤に内蔵できるブレーカーは「30A」となります。
また、衣装的に気にされないのであれば、分電盤の横に増設ボックスを取付けてそこに
充電コンセント用のブレーカーを収める方法もあります。既存分電盤に空ブレーカーが
ない場合も、この方法になります。
分電盤の空きはあるか、増設ブレーカーを内蔵するかどうかを考えておきましょう!
(わからない時は、私が伺った時でも全然構いませんよ(笑))
(主幹ブレーカーは、漏電ブレーカー50A)
④電気の契約の確認をしましょう!
今回のお客様は、中部電力のおとくプラン(旧従量電灯B)50A契約です。
ブレーカー「30A」だと、下表よりテスラを充電している時48A使用するので、
家で使用できる電流はわずか2A(=50A-48A)となります。
夜中に充電するとしても、エアコンを使ったら完全に電気が切れます。
契約を上げる必要があります。
このお客様の分電盤の主幹ブレーカー(主開閉器)は、50Aです。
安全策は、契約を「10KVA」することです。
既存の主幹ブレーカー(主開閉器)50Aを流用できます。
下表より「10KVA」では、出力30Aでテスラを充電すると48A使用しますが、家で使用できる
電流は52A(=100A-48A)使うことができます。もともと50A契約だった家なので、電気の使い勝手は今まで通りで、テスラを充電しても心配いらないという安心感があります。
但し、基本料金が50A契約(1,430円)→ 10KVA契約(2,860円)。毎月の基本料金が1,430円UP!
夜しかテスラを充電しないなら、8KVA契約にするには、主幹ブレーカーを「50A」から「40A」に
取り替える工事が余分に発生します(汗)
電気工事屋を通じて契約変更の申請をする必要があります。

ウォールコネクターは、Wi-Fi接続できるのでスマートフォンからも操作ができます。
充電時間のタイマー設定や充電する出力も制御できるので、家で電気を使っている時は、
出力「20A」でテスラを充電、長距離運転する用事が急にできた時は出力「40A」で充電するといったカスタマイズがスマホで簡単にできます!